人文研究とコンピュータT
 
第2講 日本学研究とコンピュータ
 
【1】よりよい情報を手に入れるために
 情報を収集する方法は、本とコンピュータ、媒体は異なっても、基本的に違いはない。
 本の場合、まず図書館の所蔵図書目録や、各種の文献目録・論文目録等で知りたい情報が載っていそうな本や論文を検索する。それから、リストアップした本や論文を読み、その(注)に引かれている別の本や論文を探し、またそれを読む。その(注)に引かれている論文をまた・・・、という、いわば「いもづる方式」である。
 コンピュータの場合、同じことを電子媒体の上で行うに過ぎない。YahooやGoogleのような検索用のポータルサイトを使って、知りたい情報を載せていそうなサイトを探す。そのサイトがリンクを張っている別のサイトに飛んで、そこからまた別のサイトに・・・。いわゆる「ネットサーフィン」である。
 では「いもづる」と「サーフィン」の違いは何かといえば、それは「イモ畑」と「海」の違いだと考えればいいだろう。とにかく広さが違うのである。大学の図書館に収められている本や論文目録に載っている論文は、あらかじめ一定の基準によって選別されている。いわゆる「トンデモ本」の類は原則的に収録されていない(はずである)。しかし、インターネット上にあふれている情報はまさに「玉石混淆」という表現がぴったりあてはまる。一応専門的な知識を身につけた研究者が、研究のルールに則り、それ相当の論拠にもとづいて書いているサイトと、まったくのアマチュアが、自分の思いこみだけで珍妙な自説を書きまくっているサイトに、ネット上での区別は全くない。(ちゃんとしたアマチュアもいれば、かなりいい加減な研究者もいるので、この二者の間にどこかで線が引けるのかといえば、正直無理である。)では、「玉」と「石」をどう見分けたらいいのか。大学や大学院等で数年間の訓練を積んで、ある程度の数の本や論文を読みこめば、使って大丈夫な資料と、ダメな資料との区別はおのずとつくようになるものである。しかし、たとえば学部の1,2年生にいきなりそんなことを要求するのは酷というものである。ではどうしたらいいのか。
 正解はあの「なんでも鑑定団」の中島誠之助氏がいつも言っていることである。つまり、情報の選別も、骨董や美術品の鑑定と基本的には同じなのである。中島氏いわく。「美術館等へ通って本物をたくさん見てください。そうすれば、おのずとダメなものはわかるようになります。」では、経験の浅い素人が偽物をつかまされないためには、どうすればいいのか。「とにかく信頼できるちゃんとした店でお買いになること。それしかありません。」
 これを情報に置き換えれば、信頼できるちゃんとしたサイトから入ること。これしかないのである。ちゃんとしたサイトのリンク集には、ちゃんとしたサイトしか載せられていないはずである。「類は友を呼ぶ。」トンデモサイトはトンデモサイトにリンクしている。そこで、この授業では、それぞれの分野で一応信頼できると思われるサイト、その分野の入り口にふさわしいと思われるサイトを紹介することにつとめる。そこを足がかりに、あとは自分でネットの海に漕ぎ出していって欲しい。
 なお、このリンク集は随時追加・更新してゆくつもりなので、活用してもらいたい。
 
【2】日本学研究サイトガイド《総合編》
 
(1)本や論文をさがす
@国立情報学研究所( http://www.nii.ac.jp/index-j.html )が提供する様々なサービス
*NII学術コンテンツ・ポータル(学術情報検索はまずはここから)
http://ge.nii.ac.jp/   
 
*国立情報学研究所電子図書館サービス(学術雑誌の論文検索)
http://els.nii.ac.jp/nacsis-els-j.php3?top 
 
*NACSIS Webcat(図書総合目録データベース検索サービス)
http://webcat.nii.ac.jp/
 
*NACSIS Webcat Plus(連想検索機能つき図書情報ナビゲータ)
http://webcatplus.nii.ac.jp/ 
 
A図書館・資料館
*国立国会図書館(NDL-OPACはもちろん電子図書館もあり)
http://www.ndl.go.jp/
 
*国文学研究資料館(古典文学大系DB、国文学論文DBほか)
http://www.nijl.ac.jp/
 
*日本図書館協会 図書館リンク集
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/link/index.html
 
*東京大学オンライン蔵書目録データベース
http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/
 
*京都大学電子図書館(国宝・重文をWEBで見られる)
http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/minds.html
 
*九州大学附属図書館
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/index.html
 
*奈良女子大学附属図書館
http://www.lib.nara-wu.ac.jp/
 
*富山大学附属図書館
http://www.toyama-u.ac.jp/tya/library/
 
*奈良先端科学技術大学院大学電子図書館
http://dlw3.aist-nara.ac.jp/index-j.html
 
*Jcross図書館と本の情報サイト(図書館と古本屋の横断検索ができる)
http://www.jcross.com/
 
B書店・古書店
*日本書籍出版協会(今手に入る本の最新情報)
http://www.books.or.jp/
 
*日本の古本屋(古書検索・古書店検索)
http://www.kosho.or.jp/
 
*オールド・ブック・マーク(全国の古本屋データベース)
http://www.crypto.ne.jp/oldbookmark/
 
*神田古書連盟
http://www.book-kanda.or.jp/
 
*大阪古書店ネット
http://www.jade.dti.ne.jp/~kosho/
 
*京都古書籍商業協同組合
http://www.kyoto-kosho.jp/
 
*早稲田古本ネット
http://www.w-furuhon.net/link/link.htm
 
*『彷書月刊』HP(全国古書店リンクリスト)
http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/
 
*BOOK-KING(復刊・オンデマンド出版)
http://www.book-ing.co.jp/index.html
 
 
(2)研究機関やWEBサイトをさがす
*筑波大学・永崎研宣研究室(人文科学系HP全文検索)
http://alpha.fine.chiba-u.ac.jp:8080/~nagasaki/humanities-search/
 
*アカデミック・リソースガイド
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/
 
*日本のアーキビスト(史料館・文書館情報)
http://www.archivists.com/
 
*東北大学・後藤斉研究室(人文系研究機関リスト)
http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/zinbun.html
 
 
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